FRB議長のイスをめぐる静かな戦い

FRB人事

──第二次トランプ政権と“次のFRB議長”──米国経済の行き先は?

🧩次のFRB議長は誰だ?──金融政策のカギを握る“人選”の行方

「利下げを急ぐな」
「独立性を守れ」
そして「トランプに屈するな」

FOMCのたびに注目が集まるのは金利だけじゃありません。
いまアメリカでは、「パウエル議長の次」を巡る静かな動きが進んでいます。

現議長ジェローム・パウエル氏は、任期が2026年2月までとなりました。

今回(2025年7月)のFOMCでは、2人の理事が「利下げ主張」で反対票を投じました。
しかもその2人、いずれもパウエルさんと同じ「第一次トランプ政権」で任命された親トランプ派。

パウエル議長はタカ派姿勢を貫き、「まだ9月の利下げは判断できない」と明言。
まるで「トランプに折れないぞ」とでも言うような、FRBの独立性を背負う“意地”のような姿勢を見せました。

👉 🔗FOMC2025年7月の記事はこちら:FRB、米国政策金利を据え置き──パウエル爺、意地を見せトランプに屈せず

では、その“次”に名が挙がるのは誰か?
今、ワシントンとウォール街の一部では──
「次は誰だ?」という静かな駆け引きが、すでに始まっています。勿論、ふかちん&GP君も注視しています。

このシリーズでは、有力候補とされる人物たちを一人ずつ取り上げ、その経歴・政策スタンス・トランプ氏との関係性などを深掘りしていきます。

🧭 パウエル体制の現在地

先ずは、現議長パウエルさんの簡単なおさらいです。

ジェローム・パウエル議長は、
・第一次トランプ政権下で初任命
・その後バイデン政権でも再任
と“両政権を跨いだ珍しい存在”だという事をチェックしておきましょう。
つまり、最初はトランプ政権下で、指名→議会承認があった人物だという事です

しかし、最近の政策金利据え置きを固辞するタカ派姿勢や、独立性を重んじる発言に、現トランプ陣営からの“首のすげ替え圧力”は強まっているとみられます。

実際、今回の会合で dissent した理事──
クリストファー・ウォーラーとミシェル・ボウマンは、どちらもトランプ氏が信頼する“味方”だと目されています。


🧑‍💼 ポスト・パウエル候補たち

では、次期議長の有力候補には誰がいるのか?
われわれ「ふかちん&GP君の裏読みラボ」では、次に決まる議長候補を重点的に深掘りしていくことにしました。

今回はその前段として、代表的な候補者を改めてご紹介しておきます。
別表の🔗議長候補一覧表では現在名前が挙がっている議長候補をなるべく網羅しております。
各候補の詳細プロフィールは、順次、精鋭制作中ですのでお楽しみに!

候補者名金融スタンストランプとの関係特記事項
クリストファー・ウォーラーハト派寄り中道dissent組
ミシェル・ボウマンタカ派dissent組女性初のFRB議長候補?
スコット・ベッセントややタカ~中道派現職の財務長官元債券の神様、実務派
ニール・カシュカリ中道〜ややハト距離あり発信力あり、変化球枠
ケビン・アレン・ハセットタカ派超親トランプ経済顧問も務めた鉄板枠

💡 誰がなっても市場は動く──3つの注目軸

  1. ハト派か?タカ派か?
    利下げに積極的か否か。市場の温度が決まる。
  2. トランプとの距離感は?
    忠誠心か?独立性か?FRBの未来像が変わる。
  3. 世界経済へのインパクト
    ドル、金利、株価、地政学…全てが連動する。

💬 GP君のひとこと

GP君:「パウエルさんは“意地”を見せたけど…次は誰が“顔”になるんだろう?」
ふかちん:「それを想像していくのが、僕らの“裏読み”だよ」
二人:次項より、各プロフィールを完成させていきますね!

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