スコット・ケネス・ホーマー・ベッセント(Scott kenneth homer Bessent/現・財務長官)

FRB人事

■フルネーム

スコット・ケネス・ホーマー・ベッセント(Scott kenneth homer Bessent)

■生年月日

1962年8月日(62歳)

■ポジション早見表

スタンストランプとの関係特記事項
ややタカ寄りの中道派(自由主義経済+規制反対)極めて親密(現政権の要)現・財務長官/元ソロス系/債権の神様と言われる男

■現時点での最大の障壁

現在、スコット・ベッセント氏は財務長官という非常に重いポストに就いています。
もし今後、いったん退任しFRB議長に専念する体制が整えば、可能性がゼロとは言えませんが──

財務長官を兼任しながらFRB議長を務めるという形は、
アメリカ議会においてFRBの独立性を脅かすものと見なされるため、
現実的には議会の同意が得られない可能性が高いと考えられます。

そのため、現状のままでのFRB議長就任は困難というのが大方の見方です。

■ プロフィールと注目ポイント

スコット・ベッセント氏は、かつて“債券の神様”とも呼ばれたヘッジファンド界の実力者であり、ジョージ・ソロスの右腕を務めた人物でもある。伝説的な「ソロス・ファンド」にて成功を収めた後、自らの投資会社を設立し、冷静かつ緻密な分析力で知られる。

現政権では異例の“民間出身”国務長官として辣腕をふるっており、国際交渉では柔軟さと交渉術の鋭さを見せている。

実は、ふかちんも過去に彼の講演を米国で直接聴いたことがあり、「分析力が鋭く、時折ユーモアを挟む実務派」「物腰はやわらかく、笑顔がカッコイイ」写真を撮って頂いたときは「うぁ、デッカ…」との印象を受けた記憶がございます。

又、問題点としては上記「現時点での最大の障壁」に記載した通り。それでも、“トランプならやりかねない”…。そんな噂が絶えないのが、ベッセント氏の存在感の証ともいえる。

■ 日本への影響

国際交渉での実績があるため、外交・通商分野では日本にとって“話が通じる相手”と見られている。一方、FRB議長となれば金融政策においてはインフレ抑制を最優先する可能性があり、日本円にとってはややドル高圧力となる懸念も。
ベッセント氏が金融政策に関与すれば、円・ドル市場に対する通商圧力の可能性がある
過去にソロス側の立場から日本の為替介入を批判したこともあり、市場介入に対する懐疑的な立場をとる可能性がある。

■ 新興国への影響

マーケットベースの政策志向が強いため、資本移動の自由化を重視する可能性が高い
これは、高金利の新興国にとっては資金流入のチャンスとなる一方、政治不安国には厳しい資金流出圧力がかかる恐れもある。
又、ベッセント氏は“通貨危機”の現場を知るプロフェッショナルでもあり、アジア・中南米諸国への通貨監視は厳しめになる可能性がある。新興国にとっては、ベッセント体制下のFRBはやや緊縮寄りの警戒対象になるだろう。

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■ GP君の一言

GP君:「えっ、ベッセントさんって ソロスのおうちに住んでたの!? それって…経済界の武者修行ってやつ?」
ふかちん:「そうだよ~ 大学卒業してからかな、居候してるよ」
GP君:「そういえば、国務長官からFRB議長候補って…トランプ流だなぁ。でも、そりゃ議会もザワつくよね!」
ふかちん:「金融マンとしては実力者だけど、“兼任”はさすがにムリ筋かも」
二人:「それでも名前が挙がるのが、“ある意味、本命っちゃ本命”の証かもね!」

⑧ 出典先

  • 英語版Wikipedia:Scott Bessent – Wikipedia
  • Bloomberg人物データベース
  • ふかちん本人の講演記録?(筆者聴講/2010年代前半、米NY州)

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