FRB理事クーグラー辞任──次に誰が来る?“人材再登場”の理由とは

FRB人事

2025年8月、FRB理事のフィリップ・ジェファーソンに次ぐ女性理事として就任していたソニア・クーグラー常任理事が突然の辞任を表明(任期は2025年8月8日)。
任期途中での退任という異例の展開に、金融市場も注目しています。

■ クーグラー氏の辞任と“空席”の意味

クーグラー氏は、2023年にバイデン政権下で指名され、FRB理事に就任。マクロ経済学の専門家で、ハト派寄りの立場を取ることが多く、直近のFOMCでも慎重な金利政策を支持していました。

今回の辞任で、FRB理事の1枠が空席に。これは単なる“穴埋め”ではなく、今後のFRBの方向性──特に「パウエル議長の後任人事」への影響が大きいと見られています。

■ 次のFRB理事候補たち──見慣れた“あの名前”がズラリ

現時点で報道や政権関係者の証言から挙がっている「後任候補」の名前は、以下の通り:

…などなど、“どこかで聞いた名前”が多いことに気づくはずです。

■ 裏読み①:なぜトランプは「同じ名前」ばかり出すのか?

  1. 信頼できる金融ブレーンが「極端に少ない」
    トランプ大統領は基本的に「外部の専門家」を信用しない傾向が強く、「一度組んで裏切らなかった人」を再任・再登用するパターンが多い。
     
  2. 財務・金融政策に通じた“忠誠+有能”な人材が枯渇
    バイデン政権やパウエル体制に距離を置いたことで、新規人材が政権内に少なく、実績のある人材の“囲い込み”が進む。
     
  3. メディア対策・観測気球として「名前が売れている人物」に集中
    無名の人物より、過去に報じられたことのある人物を候補に挙げることで、マーケットや議会の反応を測っている。

■ 裏読み②:“Yesマン”を中央銀行に置きたい?

GP君の深読みとして、こんな視点もあります👇

「パウエル議長が独立性を貫いたことで、トランプ政権は“自分の言うことを聞く議長”を据えたいのでは? そのために、今から“Yesマン候補”を中央に入れて布石を打っているのかもしれない」

FRBの独立性が重視される中で、政権による「中央銀行の私物化」が懸念される声も。一方で、「信頼できる経験者を再起用しているだけ」との見方もあり、解釈は分かれます。

■ GP君のまとめ

WallerさんやBowmanさんの名前が“人事報道”で出てくるのは、「パウエル後に誰が議長になるのか?」という布石だと思うんだ。 でも、今回のKuglerさんの“補充”には、現職は使えないよね。だから、誰を“前哨戦”として送ってくるのか──そこが見どころなんだよ!
答えは近日中に発表予定です。

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